ついにiPad発売 1200人の行列も

 米アップルが先に米国で発売し大ヒットとなった多機能端末「iPad」が28日午前8時に発売された。東京・中央区にあるアップルの直営店ではおよそ1200人が列を作り、徹夜で並んだ人も多数。ネット、テレビ、あらゆるメディアが発売開始の様子を報じている。

 iPadはA4版ノートほどの大きさ、画面に直接触って操作する「タッチパネル」端末。iTunesストアからアプリをダウンロードして利用できるほか、電子書籍、ゲーム、動画などさまざまなコンテンツを取り込んで楽しめる。あるテレビ番組では、人気週刊マンガ誌が電子書籍化される予定はあるのか、月額利用料金はどのくらいになるのか、など出演者や視聴者から質問を受け付けて解説したり、実機でレーシングゲームや塗り絵アプリを紹介するなどしていた。やはりiPhoneのときと同様、ゲーム系アプリが導入として一番ユーザーにアピールしやすそうに見受けられた。

 アメリカでは、発売から1か月足らずで販売台数が100万台を超える人気ぶりで、他国での発売が延期されたと言われるiPad。携帯とPCの間に位置する同端末が日本市場でどれだけヒットするか注目だ。

ソニー、凸版、KDDI、朝日が対抗、新会社設立へ

 しかし、わが国もただこの「黒船」を黙って迎え入れるわけではない。ソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社の4社が手を組む。4社共同出資で電子書籍端末向け配信会社を7月に設立する、と27日に発表したのだ。中でもソニーは現在欧米で販売している電子書籍端末「リーダー」が一定の存在感を有しており、欧米での実績と日本市場の変化を見計らって年内にも日本再上陸を計画。配信基盤、リーダー向けのコンテンツを充実。プラットフォームも「オープン」を売りにiPadに対抗する。

 7月設立予定の新会社は、4社における協議に基づき、書籍・コミック・雑誌・新聞などを対象としたデジタルコンテンツ向けの共通配信プラットフォームを構築・運営する事業会社への移行と、年内サービス開始を目指す。なお、新会社設立については、日本電子書籍出版社協会代表理事を務める株式会社講談社の野間省伸副社長や、株式会社小学館、株式会社集英社などの出版社からも設立趣旨に賛同が寄せられているという。

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