位置ゲー「コロプラ」、時限クーポン「イマナラ!」-JAGATクロスメディア研究会で最新動向紹介
ケータイのGPSや基地局からの位置情報を利用した「位置情報連動サービス」の最新動向などについて学ぶセミナー「ケータイ位置情報サービスのトレンドと最新プロモーション手法を知る」(社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)クロスメディア研究会主催)が19日、東京・杉並区の同協会で開催され、位置ゲー最大手株式会社コロプラの馬場功淳社長、株式会社ロケーションバリューの砂川大社長の2人が講演した。
1番手で登壇した馬場氏は、同社運営の位置ゲー「コロプラ」のサービスについて紹介した。コロプラは、ケータイの位置情報を使い、ユーザーが実際に移動した距離に応じてポイントを付与するほか、「コロカ」と呼ばれる紙製カードを使い、現地の名産品とタイアップ。現地を訪問しないと手に入らない限定アイテムを収集する楽しみもある。
だが、そのコロカについて馬場氏は「『ビックリマンチョコ』(シール集め)みたいなものでしょと言われるが、実はそうではない」と指摘。「今は通販などによりお店とユーザーで距離が遠くなっているが、コロカだと実際に足を運んでもらい、お客さんとお店が直接話すことができる。意見をもらい商品をより良くすることも出来るし、そのお店が好きになると、リピーターも生まれるし、さらに周りにクチコミも広がる」と「相乗効果」を強調する。
同社はこのサービスをさらに発展させ、バス・電車など輸送系会社とタイアップしたツアーを展開するなど、リアルとの連動を強化。「売上が5倍、10倍になったところもある」(同氏)という。
ただ、コロプラはあくまで「ゲーム」であり、完遂する楽しみを損なうことが無いよう、参加店舗数を200に限定。「ちょっと足を伸ばせば行ける」よう、各県4、5店舗を想定している。現在、毎日2、3件の問い合わせがあるという。
今年からは若者が多く利用するゲームサイト「モバゲータウン」でもサービスを開始(1月)。20代以上の大人が多い「コロプラ」と違い、もっとゲーム性を前面に出したもので、40万人が利用、評価も高いという。
続いて登壇したロケーションバリューの砂川氏は、時限クーポン配信サービス「イマナラ!」について紹介した。これは、ユーザーが今いる場所・時間だけで使えるクーポン(たとえば、10分以内に来店すれば50%オフ、など)を配信するサービスで、来客の少ない時間帯や空席などの「空間在庫」を埋めるためにピンポイントで打つなど、細かい集客を行えるのが特徴。クーポンを利用したユーザーから「こんな良い店があるとは知らなかった」という好反応が寄せられるなど、新しい店の開拓にもつながっているという。
砂川氏は現状のクーポンが抱える問題点について、
(1)店に行ってからクーポンを探す人が増えるなど、集客につながらない
(2)飲食店などでは集客率の高い繁忙期にクーポン利用者が集中してしまい、売上を下げることも
(3)クーポン利用率を管理できず客単価の低下を招く
(4)従業員による不正利用(客が利用したように処理して着服)
などを挙げ、同サービスではそれを効率よく管理し、よりアグレッシブな特典を打ち出す(女性は無料飲み放題、焼肉全品半額など)ことで「価格差別化ができる」と強調した。
今後の展望に付いて砂川氏は「家電量販店などのいわゆるタイムセールもやり、店の裏通りを歩いている人など潜在的な顧客を集客できるようにしたい」としている。
両社とも現状ではiPhone、Androidには非対応だが、「年内には対応したい」(馬場氏)、「サーバー調整をして3月末にはiPhone版を出せるようにしたい」(砂川氏)という。