「練馬区だからできることを」-練馬区商工観光課長 佐々木克己氏に聞く

イベント最終日、現場を統括している練馬区産業地域振興部商工観光課の佐々木克己課長に、本カーニバルや練馬区のアニメ振興政策について話を聞いた。

 


メーンステージのエルドラドステージは入り切れないほどの超満員

多くのブースが並ぶそれいゆ広場も大賑わいだ

2コマアニメの作成体験コーナー。親子で楽しそうに参加していた

「虫プロダクション」のブース

懐かしい作品たち

アニメ産業交流協定を締結している仏アヌシー市のブース。アヌシー国際映画祭受賞作品が常時上映されていた

――練馬アニメカーニバルは今年で3回目だが、今回の特徴は

昨年までの2回と大きく異なる点は、これまではキャラクターショウなどのステージイベント中心だったが、今回は映画祭風の映像中心としたことだ。

会場には屋外のメインステージに大型ディスプレイを1台、また会場内の3箇所のテント内に各々ディスプレイを設置し、アニメ黎明期のメイキング映像(虫プロダクション、東映アニメーション提供)や仏アヌシー国際アニメ映画祭の受賞作品等を常時流すようにした。

また、"練馬区だからできる"ことを目指し、練馬区内のアニメ制作会社やクリエーターの協力を得て、彼らが介在できるようなイベントとした。

――具体的には

「アニメアカデミー」では実際の制作現場の方にお願いして、アニメ制作についての解説や体験コーナーを作った。アニメ上映会では、プロの声優を配してナマのアテレコを披露した(キンダー・フィルム提供の2作品)。また、初期の東映作品や虫プロダクションのTVアニメ(鉄腕アトム、リボンの騎士)等、普段見ることができない貴重な作品も上映している。

――練馬区のアニメ政策について伺いたい

一つは、区民に練馬がアニメ発祥の地であり、多くのアニメ事業者が区内にあることを知ってもらい、クリエーターたちの作品を見てもらうこと。もう一つは、アニメ産業の育成と振興。例えば、新たにアニメ事業者を誘致したり、海外への進出をお手伝いすることだ。

――捉え方は「文化としてのアニメ」と「産業としてのアニメ」の2点だと思うが、どちらに力点を置いているのか

両方だ。今回のイベントに関して言えば「文化としてのアニメ」の発信と言える。

――区内に限らずアニメ事業者は中小企業が多いが、直接的に助成することはあるのか

企業への直接の投資という形では行わない。映画祭への出展をお手伝いするとか、共同でのPRを行っていきたい。

――計画にある「国際アニメビジネスセンター」構想とはどのようなものか

事業者が海外進出を考える場合、言語、商慣習、法律等の問題があり、なかなか難しい。これらの問題をサポートする役割を考えている。いわゆる"ハコモノ"ではない。海外進出のためのコーディネーターまたはコンサルティングの役割だ。

――ところで文化庁の"アニメの殿堂"建設は頓挫したが

ハコモノ先行のイメージとなってしまったのは残念だが、政策自体がなくなったわけではない。文化庁の検討会は練馬区も傍聴しており、今後も関心を持って見守っていく。

――近隣の杉並区、豊島区もアニメ振興策を持っているが

承知している。同じことをやっても意味が無いので、近隣の内容もよく見ながら、練馬区はアニメ発祥の地として独自性を出していきたい。

――今後の課題は

次の時代のアニメを作っていくために、練馬区としてどのように支えていくべきか。これが大きな課題であり目標だ。

(文責・ニュースネットワークスジャパン社)

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