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JANPS2009
新聞製作に関するあらゆる最新技術が一堂に会するJANPS2009(第20回新聞製作技術展)。その中で記者が注目した電子新聞関係の展示を紹介する。(動画は携帯電話(HT-03A)による撮影のため、画質やピントの問題などには目をつぶり、雰囲気をご覧下さい)
自動オーサリングで生成、ブラウザベースの電子新聞システム-富士通

富士通が展示している電子新聞システム。紙面組版から自動オーサリングで生成でき、ブラウザベースで閲覧できるようになっている。
富士通のシステムは紙面のイメージそのままをブラウザベースで閲覧できるが、単に紙面を見るのではなく、コンテンツ管理システムの情報を利用することで、地域情報やURLリンク、続報記事の追加などを各記事に付加できるほか、該当記事だけを切り抜き表示することも可能。
紙面データはPC上に保存するのでなく、インターネットに常時接続して閲覧することを前提としている。携帯では紙面イメージをインデックス代わりに使い、そこから記事を選んで表示させる。携帯版記事の内容は「写真」+「テキスト」となる。
デジタルサイネージでの電子新聞配信では、PCと同様該当記事を切り抜き表示させたりするほか、FeliCa搭載のいわゆる「おサイフケータイ」ならタッチしてすぐにコンテンツにアクセスできるようになっている。
産経新聞社の電子新聞もブラウザベースのもので、新味が少ないと言えば少ないが、続報記事を後で追加情報として付加できるのが面白い。付加情報追加は基本的に制限は無い模様。また、先月発売されたWindows7とタッチパネルディスプレイを使えば、iPhoneのようにページめくりや拡大・縮小操作を直感的に行うことも可能だ。
PC・スマートフォンへの電子新聞配信をレベニューシェアで-方正

方正の電子新聞。PCだけでなく、iPhoneやAndroidなどスマートフォンでも購読できる。11月中旬に中国で開始したばかりのソリューションだ。
方正株式会社と言えば、中国で9割以上のシェアを持ち、国内でも多くの採用実績がある新聞製作システムの会社。その方正がいよいよ電子新聞システムを世に送り出してきた。同社のソリューションは、紙面データ(PDFなど)を加工し、PCや、iPhone・Android・WindowsMoblieなどスマートフォンに配信するものだが、大きな特徴の一つは、読者からの購読料を分配する「レベニューシェア」により、導入も運用も一切費用がかからないことだ。読者は同社の「News Media Stand」と呼ばれるポータルサイトで希望する新聞を購入・決済することで、PC・スマートフォン問わず閲覧することができるようになる。
11月中旬に中国の6紙でスタートしたばかりのソリューションだが、国内でも12月から「デイリースポーツ」が、それ以降も業界紙が電子新聞をスタートさせる予定だという。
iPhoneでの電子新聞は産経が無料で提供しているものを記者も体験したことがあったが、あれはあくまで紙面イメージのみだった。こちらは、テキストデータも保持しており、紙面イメージ上で該当記事を長押しするとテキスト画面に切り替わるほか、検索も可能だ。ビューアの動作は若干重たさを感じる時もあるが、テキストモードは当然動作は軽いので許容範囲か。
PC版は残念ながらまだ未完成のようで、閲覧は不完全だったが、紙面イメージを拡大・縮小させて閲覧するわけではなく、紙面イメージはインデックス代わりにし、その右側に記事を表示させるようになっていた。
番外編 ARが面白い

CDケースに付いているQRコードのようなマーカーをWEBカメラにかざすと、動画が表示される。

マーカーを手で隠すと、動画は消えて、CDケースが映るだけだ。
電子新聞からは離れるが、iPhoneの「セカイカメラ」以来注目を浴びる「AR(拡張現実)」の展示を取り上げる。ARは、現実の環境に付加情報を合成して電子的に表示させるものだ。
そのARを、方正株式会社が展示している。詳しくは動画を見ていただきたいが、QRコードのようなマーカーをWEBカメラやスマートフォンのカメラで読み取ると、CGやビデオ映像が画面に表示される。たとえば、住宅の見取り図に付いているマーカーを読み取ると、建物内を紹介する動画が再生されたり、CDケースに付いているマーカーを読み取ると、そのアーティストのPVが再生される、といった具合で、面白い試みだ。
こうした技術を応用することで、飛び出す広告、紙面に携帯をかざすことで関連動画を表示させるなど可能性を感じさせる展示で、来場者の関心を引いていた。